ブレインダンプは、潜在意識に蓄積された情報やアイデアを出すのに効果的な方法です。
この記事では、ブレインダンプの効果的な方法。特に潜在意識の内容を書き出す方法について、解説していきます。
ブレインダンプとは?
ブレインダンプとは、頭の中にある様々な思考や感情を紙やコンピュータ、スマホなどに書き出すことを指します。
日常生活や仕事の中で頭の中が煩雑になっている時に、その混乱を整理するために行われる方法の一つです。
様々なアイデアや思考が頭の中にある状態から、それらを紙やデジタル上に書き出すことで、整理された状態にすることができます。
そのため、自分自身を客観的に見つめ直すための方法や、仕事のアイディアをまとめる方法として利用されます。
ブレインダンプと潜在意識の関係は?
潜在意識は、私たちが意識していない領域で活動している心の部分です。
ブレインダンプを行うことで、潜在意識に隠された思考や感情を文字情報にて表面化させることができます。
これにより、自分が本当に望んでいることや心の中にある不安や煩わしさを可視化することができます。
ブレインダンプのやり方は?
ブレインダンプを行うには、以下の手順を参考にすることができます。
1. 静かな場所を見つける
ブレインダンプを行うためには、自分自身と向き合う事ができる静かな場所が必要です。
落ち着いた環境でブレインダンプを行うことで、思考の整理や集中力の向上につながります。
2. ペンと紙を用意する
ブレインダンプを行う際には、紙とペンが必要です。
一般的には、手書きの方が効果的とされています。
コンピュータを使用する場合は、テキストエディタなどを利用しましょう。
スマホであれば、メモ帳でも構いません。
3.テーマを決める
ブレインダンプをする際には、テーマを決めて書き出していくとよりピンポイントな単語が出てくるようになります。
例えば
- 自分のやりたいと思っていること
- 自分の叶えたい夢
- 商品に関する情報
- 関係について悩んでいる理由(感情も含めて)
といったことを書いていくと、そのテーマに則したものが現れやすくなります。
4. 書き出すための時間を設ける
ブレインダンプ自体は、できれば時間制限を設けずに行うことが重要です。
とにかく自分自身の思考を止めずに、出てきた言葉を自由に書き出すことが大切です。
そして、できれば止めずに書き続けて行ったほうが潜在意識で本当に望んでいるものが出てくるため、出なくなったあとでもすぐには休憩せずに、紙やメモ帳に向かうことが大切です。
(中には本当に出なくて3行書いて1時間考え込んだ・・・なんて猛者もいます)
ここで、ブレインダンプに制限時間を設けたり、でなくなったらすぐ休んだりしてしまうと、潜在意識の部分に触れられず、顕在意識の部分で止まってしまう恐れがあります。
ブレインダンプ初心者であれば時間制限での書き出し(8分~20分で書き出す等)も良いかもしれませんが、慣れてきたら制限時間を作らずにやってみるのも良いでしょう。
5. 無駄な思考や感情についても書き出す
ブレインダンプのテーマにもよりますが、ブレインダンプでは、頭の中に浮かんでくるあらゆる思考や感情を書き出していきます。
意識的に書く内容を選ばず、ただただ思い浮かんだことを書き続けていきます。
6.無理と思うくらいの個数を出すことを目標にしてみる
ブレインダンプはとにかく書き出す作業ですが、サラッと書き出して終わってしまう方も多くいます。
それだと自分が意識した範囲での言葉しか出てこないため、ブレインダンプの効果が薄れてしまいます。
せっかく行うのですから、ブレインダンプをした際には「ちょっと無理過ぎる」くらいの個数を出すことを目標にしてみましょう。
例えば「500個の単語や文章を書き出す」くらいの気持ちで書くと良いです。
やってみると分かると思いますが、100個行けば良い方で、実際には何日もかかる作業です。
ですが、ブレインダンプではそれくらいの「頭が働いていないくらいの状態」の方が大切です。
このとき出てきた無意識の言葉が、潜在意識にある良いアイデアやワードだったりします。
7. 内容を振り返る
ブレインダンプを終えた後は、書き出した内容を振り返りましょう。
自分自身の思考や感情に気づくことができるかもしれません。
また、問題や悩みを見つけることができた場合は、それに対してどのように取り組むか考えてみてください。
ブレインダンプは、自分自身と向き合うための貴重な方法です。
自分の内面を客観的に見つめ直すことで、より良い方向に進むヒントが見つかるかもしれません。
ブレインダンプのメリット
ブレインダンプには、潜在意識を活用することで得られるさまざまなメリットがあります。
1.潜在意識に潜むアイデアの発見
潜在意識には、意識的に気づいていないアイデアや解決策が潜んでいます。
ブレインダンプを行うことで、これらのアイデアを引き出し、新しい視点やアプローチを発見することができます。
2.情報を整理する
頭の中にある複雑な情報や思考を書き出すことで、それらを整理しやすくなります。
潜在意識にある情報を外部に排出することで、頭の中がスッキリし、集中力や思考の明確化が促進されます。
また、一度情報を出し切ることで頭の中にスペースが出来るため、新しい情報を取り込みやすくなります。
3.問題解決能力の向上
ブレインダンプを通じて、潜在意識に潜む問題の解決策を見つけることができます。
自由に書き出すことで、新しいアプローチや発想が生まれ、問題解決能力が向上します。
4.優先順位をつけれるようになる
重要なタスクやアイディアを整理し、優先順位を付けることができます。
これは仕事だけでなく、人生設計においてもです。
あなたにとって重要なものの優先順位が、ブレインダンプによって浮かび上がることもあります。
5.自分を客観視できる
書き出した内容を見ることで、自分自身を客観的に評価できます。
特に潜在意識に潜んでいた内容が出てくると、ブレインダンプ前には思いもよらなかったところが出てくることがあります。
ブレインダンプにおける簡単な注意点
ブレインダンプ自体には、それほど大きな注意点はありません。
ですが、ブレインダンプを行う際に、いくつかの注意点を抑えて行わないと、効果が下がってしまう可能性もあります。
ここでは、ブレインダンプを行う際の簡単な注意点について、ご紹介します。
ブレインダンプ中は内容のジャッジをしない
ブレインダンプ中は、頭に浮かんだモノを全て書き出すつもりで書いてください。
途中で「これは使えないだろう」と思ったとしても、それも全部書きましょう。
使えるか使えないかは、後で判断すればOKです。
ちなみに「これは使えないだろう」と意識した時点で、顕在意識から邪魔が入っている証拠です。
潜在意識にある情報を出し切るには、ブレインダンプ中のジャッジをやめて夢中で書くことが大切です。
書いている最中に「これはないだろう」と思ったネタでも、ブレインダンプ後の整理の段階で「意外といけるかも」と気づくこともあります。
それが潜在意識にある情報だったりするのです。
感情もブレインダンプで書くとスッキリすることも
ブレインダンプ中に感情的なものを書くことで、スッキリすることがあります。
これはネガティブな言語をとにかく書き記していく「エクスプレッシブ・ライティング」という手法と関係があります。
というのも、エクスプレッシブライティングは、8分~20分程度、感情を書き出していくことをする手法のため、ブレインダンプととても似ているのです。
感情を書き出すことで、終わった後に整理する段階で客観的にその感情を見れるため、ストレス低下に役立ちます。
ですので、もしトラウマやネガティブな思考パターンが見つかった場合は、エクスプレッシブ・ライティングに移行して、その瞬間感じた感情を書き連ねるとよいでしょう。
こちらも潜在意識の部分に感じている、思ってもいなかった感情を見つけ出すきっかけにもなります。
まとめ
ブレインダンプは、潜在意識を活用してアイデアの発見や情報整理、問題解決能力の向上を促す効果的な方法です。
潜在意識を外部に排出し、そのメリットを最大限に活かしましょう。
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